不妊症とは、妊娠を希望して1年以上赤ちゃんができない状態をさします。
不妊症には、一度も妊娠しない場合や、出産や流産を経た後に次回の妊娠できない場合があります。
不妊治療では、不妊症の原因を追究するため、検査(一般検査、専門的検査)を行い、患者さん個別の不妊原因を診断します。
不妊原因によっては、高度な専門治療を要することがありますが、ホルモン補充や排卵調節を行うことで解決することもあります。
検査には、月経周期に合わせて必要な検査があります。
検査内容は、どの病院もおおよそ以下の通りです。
子宮や卵巣の状態をみます。
子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症の有無、卵胞の発育状態や内膜の形状や厚さから、排卵日を推定することが出来ます。
月経期には5mm程度の卵胞が、排卵期には20mm程度になり、さらに排卵によって膿胞用の像が消失する様子を正確にモニターすることが出来ます。
多膿胞性卵巣、チョコレート膿胞、卵巣膿腫なども診断できます。
血液中のホルモンを測定することで、卵巣の働き等を調べます。
【エストラジオール(E2)】
【黄体ホルモン(P4)】
【黄体形成ホルモン(LH)】
【卵胞刺激ホルモン(FSH)】
【プロラクチン(PRL)】
乳汁分泌ホルモン。本来は授乳期間中に分泌されます。この値が高いと流産の原因になります。
【甲状腺ホルモン】
甲状腺疾患による月経異常がないか調べます。流産、胎児成長に影響します。
【AMH】
卵巣予備機能の指標となるホルモンです。卵巣内の残存発育卵胞数と相関すると言われています。
【抗精子抗体】
精子を異物として攻撃してしまう抗体で、女性にこのような抗体があると精子を拒絶してしまう原因になります。
【生化学検査】
健康診断で行われるような検査をします。
不妊のおよそ半分は男性側にもあります。
その男性の基本検査です。
2~5日間の禁欲後に採精し、以下の項目を調べます。
(WHOの基準 2010年)
不妊治療を行っている病院で、治療方針は変わってきますが、治療の流れはほぼ一緒で、
タイミング療法 → 人工授精 → 体外受精・顕微授精
というステップで行われます。
基礎体温表をつけ、排卵日検査薬を使用し、妊娠への試みを行います。
また、排卵誘発剤を使用し排卵を誘発し、妊娠を促す場合もあります。
さらに、超音波検査を併用して、排卵の時期を確定し、より妊娠の確立を高めていきます。
タイミング療法では妊娠しない場合、また、精子要因が考えられる場合、勃起障害など成功障害の場合などに行われます。
タイミング療法と同様、排卵日に事前に採取しておいた精子を、子宮の奥に注入します。
その後は、自然妊娠と同様に、受精・着床と進んでいきます。
1回の人工授精で妊娠する方もいますが、統計的には7回目以降では妊娠することが難しいと言われています。
そのため、6回前後で妊娠できなかった場合は、体外受精を勧めるクリニックが多くなります。
体外受精とは、体外に卵子を取り出し、パートナーの精子を用いて受精させ、受精卵を体内(子宮)に戻す治療法です。
体外受精を行うケースは、タイミング療法や人工授精のステップアップとして行うケースや、卵管性不妊症、男性不妊、原因不明不妊症等の方に行われます。
体外受精の排卵誘発は、排卵誘発を行わず自然な月経周期に応じた『自然周期』と、お薬によって多くの卵子を育てて、採卵率を高め、かつ排卵時期をコントロールする『刺激周期』があります。
体外受精において受精の方法は大きく2つあります。
卵子に精子を振りかけて自然に受精するのを待つ『体外受精』(in vitro fertilization:IVF)と、
精子を卵子に直接注入する『顕微授精』(intracytoplasmic sperm injection:ICSI)があります。
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